ジャーナル
vol.40

婚約指輪(エンゲージリング)
とは?
意味や由来を知って
プロポーズに役立てよう

婚約指輪(エンゲージリング)とは?意味や由来を知ってプロポーズに役立てよう

プロポーズや結婚を考えている方は、婚約指輪(エンゲージリング)という言葉を見聞きすることが多いでしょう。文字から「婚約の時に使う指輪」だということはすぐにイメージできますが、実際のところはどのような指輪なのでしょうか。
ここでは、贈る意味や役割、定番のデザインなど、プロポーズの前に覚えておきたい婚約指輪の基本についてご紹介します。

婚約指輪とは?どんな意味や役割を持っているの?

婚約指輪とは?どんな意味や役割を持っているの?

婚約指輪とは、婚約の証として男性から女性に贈られる指輪のことです。プロポーズを後押しするアイテムとして、世界中で広く使われています。
婚約指輪の持つ意味や役割を知って、プロポーズにお役立てください。

ルーツは古代ローマ時代

婚約時に指輪を贈る慣習は、古代ローマの時代には既に存在していたとされています。当時は結婚の約束を交わした証に「鉄の輪」を贈っていたそうですが、時代とともに現在のデザインへと変化していきました。

また、婚約指輪や結婚指輪は、左手の薬指に着けるのが定番です。諸説ありますが、古代ギリシャや古代エジプトでは「左手の薬指は心臓につながる太い血管が通っている」「人の心は心臓にある」といわれていたのが由来とされています。

2人の婚約を周囲に伝えられる

女性が左手の薬指に指輪を着けることで、それを見た周囲の人たちに「パートナーがいる」と認識してもらえます。日常的に親しくしている方には自分の口で伝えるのが一番ですが、婚約指輪を着けておけば、自然と周囲に婚約を伝えられます。

また、結婚式や入籍、新居の準備など、プロポーズから結婚までには長い期間がかかるものです。婚約から結婚までの間、プロポーズを目に見える形にしておける点も、婚約指輪の役割といえます。

男性が選ぶことが多いものの、近年は2人でデザインを選ぶカップルも増えつつあります。2人でプロポーズを形に残すのも、良い思い出になるでしょう。

特別な日に身に着けて楽しむことも

婚約指輪は、結婚(入籍)する前の婚約期間中に着けるものとされていますが、結婚後もさまざまなシーンで身に着けられます。
知人の結婚式や子どもの入学・卒業式、夫婦の記念日など、特別な1日はもちろん、ちょっとしたおでかけの時に着けるのも良いでしょう。ダイヤモンドなどの宝石が美しく輝く婚約指輪で指先を彩ることで、普段の服装に華を添えられます。

結婚指輪との違いは?

結婚指輪との違いは?

日本では古くから結婚が決まった際に、新郎の家から花嫁の家に、価値のある品物やお金などを贈る習慣がありました。婚約指輪も元々、価値のあるものとして新郎の家から贈られることもありましたが、時代とともに意味が変化し、現在は「結婚を誓い合った証」として男性から女性へ贈るものになっています。
男性側の結婚への決意や彼女への愛情を形にしたものが婚約指輪、と言い換えることもできます。

また、大きめのダイヤモンドが着いていたり、ダイヤモンドが引き立つデザインになっていたりするなど、華やかな印象の指輪が多い点も婚約指輪の特徴です。

一方で、結婚指輪は2人が夫婦になった証として贈り合うものです。男女ともに日常的に身に着けることになるため、シンプルなデザインが選ばれる傾向にあります。

婚約指輪のデザインや素材

婚約指輪のデザインや素材

婚約指輪ごとに、デザインや使われている素材などは異なりますが、ダイヤモンドを留めていて、リング本体はプラチナやゴールドのものが一般的です。
宝石にはさまざまな種類がありますが、なぜダイヤモンドが使われるのでしょうか。
ダイヤモンドが使われる理由や、婚約指輪の定番のデザイン、素材などをご紹介するので、婚約指輪選びの参考にしてみてください。

ダイヤモンドが使われるのはなぜ?

ダイヤモンドは、地球上に存在する物質の中で、最も硬い天然の鉱物です。傷つきにくく、年月を経ても美しく輝き続けることから、「固い絆」や「永遠に続く愛」といった意味が込められています。

また、無色透明なその姿から、ダイヤモンドには「純潔」といった宝石言葉も存在します。2人の結婚を祝う婚約指輪に、最適な宝石といえるでしょう。

婚約指輪の定番のデザインは?

ソリティア

婚約指輪の代表的なデザインは、リングの中央にダイヤモンドがあしらわれたソリティアです。ダイヤモンドを掲げるように配置する爪ありと、ダイヤモンドの縁を押さえて留める爪なしに大きく分けられます。
メインとなるダイヤモンドの美しさを楽しめるのが、ソリティアの魅力です。

他にも、センターストーンに寄り添うように小粒のダイヤモンドがセッティングされたサイドストーン(サイドメレ)デザインや、アームに同じサイズ・カットのダイヤモンドが配置されたエタニティなどのデザインもあります。

S001 ラボグロウンダイヤモンド/リング/0.50ct
リングの中央にダイヤモンドがあしらわれた「ソリティア」
H020 ラボグロウンダイヤモンド/リング/0.20ct
センターストーンに寄り添うように小粒のダイヤモンドがセッティングされた「サイドストーン(サイドメレ)」
E002 ラボグロウンダイヤモンド/フルエタニティリング/0.66ct
アームの全周にダイヤモンドが配置された「フルエタニティ」
E001 ラボグロウンダイヤモンド/リング/0.70ct
アームの半周にダイヤモンドが配置された「ハーフエタニティ」

素材はプラチナやゴールドが人気

婚約指輪の素材に使われる金属

婚約指輪の素材に使われる金属は、プラチナとゴールドが定番です。特に、美しい白色で変色しにくく、希少性もあることから、プラチナは高い人気を誇ります。

ゴールドは、イエローゴールドやピンクゴールド、ホワイトゴールドなど、色味にバリエーションがあるのが魅力です。肌なじみの良さや好みから、婚約指輪の色を決めることができます。

相場はどれくらい?

「婚約指輪は給料の3ヶ月分」といわれることもありますが、実際の相場は30~40万円程度です。※

婚約指輪の値段には、デザインやブランドに加えて、ダイヤモンドの質や大きさ(重さ)も影響します。ダイヤモンドの品質は、CARAT(カラット)、COLOR(カラー)、CLARITY(クラリティ)、CUT(カット)の頭文字を取った「4C」が基準です。

  • カラット(重さ):重たいほど評価が高い
  • カラー(色):無色に近いほど評価が高い
  • クラリティ(透明度):ダイヤモンドに異物や割れ目などが少ないほど評価が高い
  • カット(輝き):カットによる輝きを評価する


4Cでの評価が高いダイヤモンドほど値段が上がるものの、希少価値や美しさも高くなります。

※ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ
https://souken.zexy.net/data/trend2022/XY_MT22_report_06shutoken.pdf

婚約指輪と結婚指輪の重ね着けの仕方

婚約指輪と結婚指輪の重ね着けの仕方

婚約指輪は、婚約期間を過ぎても着けることができます。結婚指輪を着けるようになった後は、重ね着けで婚約指輪を楽しんでみてはいかがでしょうか。

重ね着けに明確な決まりはありませんが、結婚指輪を先に着けてから、婚約指輪をするのが一般的です。これには、「永遠の愛」を象徴する結婚指輪を婚約指輪でふたをするという意味が込められています。

重ね着けしたいと考えている方は、結婚指輪と婚約指輪の重ね着けを前提にデザインされた、セットリングを用意するのもおすすめです。

また、婚約記念品は指輪と決まっているわけではありません。近年は、ネックレスやピアス、腕時計といった、日常的に身に着けやすいアイテムを婚約記念品として贈る方も増えてきています。

結婚指輪だけでなく婚約指輪も用意しよう

結婚指輪だけでなく婚約指輪も用意しよう

婚約指輪は、女性にとっては一生ものになる大切なリングです。結婚指輪とは異なる意味や役割を持ち、デザインも異なります。両方用意して、パートナーに気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

ただし、婚約指輪は基本的にオーダーして作る点に注意が必要です。注文から手元に届くまでは、セミオーダーで1カ月~1カ月半、フルオーダーだと2~3カ月ほどかかります。
プロポーズや結納など、婚約指輪の必要な日取りが決まっているのであれば、時間に余裕を持って、早めに準備することをおすすめします。

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