ジャーナル
vol.60

婚約指輪はいらない人もいる?
断られる理由と本心

婚約指輪はいらない人もいる? 断られる理由と本心

将来を誓った証として、男性から女性に婚約記念品として贈られる「婚約指輪(エンゲージリング)」。プロポーズの際の定番ですが、近年はさまざまな事情から「婚約指輪はいらない」と考えている方もいらっしゃるようです。
婚約指輪を購入しようと考えていた男性の方は、パートナーに「いらない」といわれた時に、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、婚約指輪をいらないといわれた時に考えられる理由をご紹介します。

婚約指輪をもらっている人の割合は?

婚約指輪をもらっている人の割合は?

婚約指輪は、男性が女性に「婚約の証」として贈る婚約記念品です。結婚の約束をしていることを、指輪という形で周囲の人に示すことができます。家族の思い出や資産として残すことも可能です。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査 2023」によると、婚約記念品があったカップルは全体の72.5%でした。そのうち、婚約指輪を記念品としてもらった人は86.6%に上ります(いずれも全国推計値)。※1
「婚約指輪はいらない」などといわれることもありますが、調査結果からは多くの方が婚約指輪をもらっていることがわかります。
一方で、3割ほどの人が、婚約指輪を含めた婚約記念品をもらっていないという点も事実です。

※1 出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」
https://souken.zexy.net/research_news/trend.html

婚約指輪はいらないと断る理由の例

婚約指輪はいらないと断る理由の例

二人の結婚に対する決意を表す婚約指輪ですが、いらないと断るのはどのような理由からでしょうか。相手が婚約指輪を「いらない」という時に、考えられる理由の例をご紹介します。

相手を気遣っている

婚約指輪をいらないと断る理由のひとつに、金銭的な問題が挙げられます。ダイヤモンドをあしらったデザインが多い婚約指輪の購入金額は、全国平均(推計値)で38.2万円です。※2
二人の年齢や環境などによって購入金額は上下するとはいえ、ある程度の金額はかかります。

結婚式や新居への引っ越し費用など、入籍前後は何かとお金がかかりやすい時期でもあります。経済的な事情を考え、相手への気遣いから「いらない」と答える人もいると考えられます。

また、新婚旅行を豪華にしたい、新居の家具家電にこだわりたいといった理由で、婚約指輪を購入せずに、予算を回す方も増えてきています。
「いらない」などと断られた時は、「遠慮しなくて良いよ」「けじめとして贈らせて」などと声掛けをしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、相手の気持ちを思いやったり、お互いにしっかりと話し合ったりすることも大切です。

※2 出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」
https://souken.zexy.net/research_news/trend.html

指輪に興味がない

婚約記念品は、必ず婚約指輪でないといけないといったルールはありません。お互いが納得のいく形なら、ネックレスや時計、バッグ、旅行など、どのようなものでも贈ることができます。
指輪をはじめとしたジュエリーに興味がない、金属アレルギーで身に着けることができないといった理由で、婚約指輪をいらないと断っている可能性もあります。

そのような時は、「婚約指輪以外なら欲しいものはある?」などと聞いてみてはいかがでしょうか。「バッグが欲しい」となったり、前述のように「婚約指輪はいらないから、その分新婚旅行を豪華にしよう」といわれたりすることもあるはずです。

中には、婚約指輪を両親や祖母などから引き継ぐため、新しい婚約指輪はいらないという人もいます。
人によっていらないと断る理由はそれぞれなので、しっかりとお互いに納得のいくまで話をすることが大切です。

身に着ける機会が少ないと考えている

婚約指輪は、ダイヤモンドをあしらった華やかな印象のものが多く見られます。
シンプルなデザインで職場でも身に着けやすい結婚指輪と異なり、日常生活では着用する機会が限られると考えているため、「いらない」と断っている可能性もあります。

しかし、婚約指輪は結婚後も普段使いすることが可能です。身に着けることで指先を明るい印象にできるので、入学式や知人の結婚式、パーティーなど、華やかな場面で活躍します。
二人で出かける時などに、結婚指輪と婚約指輪を重ね着けして楽しむのも良いでしょう。

「なかなか身に着けないから」と断っている相手には「結婚後も身に着ける機会はあるよ」などと声掛けしてみるのも良いかもしれません。

婚約指輪をもらっておけば良かったと思う時はある?

婚約指輪をもらっておけば良かったと思う時はある?

「婚約指輪はいらない」と当初は考えていても、徐々に欲しくなったり、あれば良かったと思ったりすることもあるはずです。
婚約指輪をもらっておけば良かったと感じる時の例としては、以下のようなシチュエーションが考えられます。

知人の結婚式やパーティーに呼ばれた時

婚約指輪は、結婚式やパーティーのようなフォーマルな場で、手元を華やかに彩ってくれるものです。友人や知人の結婚式の参列者には、婚約指輪と結婚指輪を重ね着けしている方もいるでしょう。
そのような時に、自分も婚約指輪を用意しておけば良かったと感じることも考えられます。

また、結婚式やパーティーだけでなく、子どもの入学式や卒業式、二人の記念日など、婚約指輪は結婚後も活躍する場面は多いものです。
特別な一日に華やかな手元を演出したい方は、婚約指輪を用意してみてはいかがでしょうか。

婚約指輪の話になった時

友人や同僚などとの会話中に、プロポーズや婚約指輪の話が出た時も、もらっておけば良かったと感じる可能性があります。婚約指輪をもらう機会は、一生に一度です。
「婚約指輪分を他の予算に回したい」などという理由で購入しなかった時は良いですが、周囲の婚約指輪をもらっている人を見た時に、憧れを抱くこともあるでしょう。

家族の印象に影響を与えることも

家族の印象に影響を与えることも

基本的に、婚約指輪を購入するかどうかは二人の価値観で決めることです。「婚約指輪を買わない分、新婚旅行や新居にこだわりたい」など、前向きな理由で婚約指輪の購入を控える方も、たくさんいらっしゃるでしょう。

ただし、両親や祖父母の世代には、「婚約指輪は結婚する時に贈るもの」という考えを持っている方もいらっしゃいます。婚約指輪がないと聞いた時に「経済的に余裕がないのでは」「本当に結婚するつもりがあるのだろうか」などと、不安を抱かせる可能性がある点には注意が必要です。

また、現状では「いらない」と考えていても、時が経ってから婚約指輪があれば良かったと感じることもあるでしょう。結婚後も婚約指輪は購入できますが、婚約指輪がなかった時期を取り戻すことはできません。
後々になって、後悔しない選択をすることが大切です。

大事なのはお互いの気持ち

大事なのはお互いの気持ち

婚約指輪は、結婚前に絶対に購入しなければいけないものではありません。本当に必要ないと感じている人や、アレルギーで着けられない人もいらっしゃるでしょう。
近年は、婚約指輪の購入を控えて新婚旅行を豪華にしたい、新居の家電を良いものにしたいなど、前向きな理由で購入しない方も増えています。

一方で、パートナーに遠慮をして、いらないと断っているケースもあるはずです。「いらないといわれたから」と婚約指輪の購入を見送った結果、相手の気持ちとすれ違ってしまうことも考えられます。

婚約指輪は、一生に一度の特別な贈り物です。
例えば、ラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド)を使った婚約指輪なら、費用を抑えながら婚約指輪を手にすることもできます。
お互いの気持ちを尊重して、すてきな婚約記念品を考えることが大切です。

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