とても希少な天然のカラーダイヤモンド
無色(カラレス)以外の、色を持つものは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれます。さらに、自然に色が生じた「ナチュラルダイヤモンド」と、天然ダイヤモンドに人工的に色をつけたり、色を変える処理を施した「トリートメントダイヤモンド」の2種類に分類されます。
ファンシーカラーのナチュラルダイヤモンドには、ほとんどのすべての色があるとも言われています。圧倒的に多いのがブラウンとイエロー。次いでピンクやブルー。レッドやパープルは大変希少です。近年ではブラックも人気を集めており、グレーや乳白色のホワイトもあります。
カラーダイヤモンドが自然に誕生する理由は色によって異なり、まだ不明な部分も多くあります。主な理由としては、地中で炭素が結晶化する過程で、炭素以外の成分が取り込まれたり、炭素原子の配列が欠けたりすることで、色が見られるように。現在までにカットが施された天然ダイヤモンドのうち、ファンシーカラーはわずか約1万分の1カラット。その中でも強い色を持つものは、約2万5千分の1カラットのみと言われています。