ジャーナル
vol.52

婚約指輪に
ダイヤモンドが使われる理由は?
ダイヤ選びで知っておきたい
3つのポイント

婚約指輪にダイヤモンドが使われる理由は?ダイヤ選びで知っておきたい3つのポイント

婚約指輪(エンゲージリング)といえば、ダイヤモンドがあしらわれているものが一般的です。エメラルドやトパーズなど、宝石には多くの種類がありますが、なぜ婚約指輪にはダイヤモンドが選ばれるのでしょうか。
ここでは、婚約指輪にダイヤモンドが選ばれる理由や、ダイヤモンドを選ぶ際に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

婚約指輪にダイヤモンドがふさわしい理由

婚約指輪にダイヤモンドがふさわしい理由

ダイヤモンドは、地球上で最も硬い天然の鉱物です。希少価値が高く、輝きや美しさも備えています。お守りにしたり、権威の象徴として身に着けたりと、古くから人々に珍重されてきました。
希少価値が高く、安定性にも優れているダイヤモンドは、一生に一度の婚約指輪に最適だといえます。

また、無色透明のダイヤモンドは、純潔や純愛、永遠の愛といった石言葉を持っている点も、婚約指輪にふさわしい理由のひとつです。

ダイヤモンドが定番ではありますが、婚約指輪には必ずしもダイヤモンドを着ける必要はありません。ふたりの誕生石など、お気に入りの宝石を婚約指輪にセットするのも良いでしょう。

また、近年は「ラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド)」を選ぶカップルも増えてきています。名前のとおり「ラボ」で作られたダイヤモンドで、天然のダイヤモンドと全く同じ構造や性質を備えているのが特徴です。

天然ダイヤモンドに比べて環境への影響が少なく、紛争ダイヤモンドのように紛争・内戦の資金源になることもありません。同レベルの天然ダイヤモンドに比べて、価格が3分の1程度に抑えられる点もメリットです。
地球環境や紛争・労働問題に配慮したい、婚約指輪の価格を抑えて新婚旅行などにお金をかけたいといった方は、ラボグロウンダイヤモンドを選ばれてみてはいかがでしょうか。

婚約指輪のダイヤモンド選びの基準1:4C

婚約指輪のダイヤモンド選びの基準1:4C

婚約指輪の価格に大きく影響を及ぼすのが、ダイヤモンドの国際的な評価基準である「4C」です。4Cは、Carat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)の頭文字を意味します。
それぞれの概要は、以下のとおりです。

Carat(カラット):重さ

カラット(ct)は、宝石の重さを表す単位です。1カラットが0.2gになります。基本的には、カラット数が大きくなる(重たくなる)ほど、ダイヤモンドのサイズも大きくなるとイメージして問題ありません。

カラット数が大きいほど存在感が増しますが、価格も高くなります。婚約指輪の予算も考慮して、最適なカラット数を選びましょう。
婚約指輪では、0.3カラット前後のダイヤモンドを留めることが一般的です。

Color(カラー):色

カラーはダイヤモンドの色味を評価する項目です。ブルーダイヤなどのファンシーカラーを除き、無色透明なほど評価は高くなります。
無色を最も評価が高い「D」とし、色味に応じてDからZまでの23段階で評価されます。

Clarity(クラリティ):透明度

クラリティは、ダイヤモンドの透明度を評価する項目です。内包物や傷の大きさ・数などの検査を行い、評価を定めます。
全く欠点がないダイヤモンドを最高評価の「FL(フローレス)」とし、傷の有無で11段階に評価します。

Cut(カット):輝き

カットは、ダイヤモンドのカッティングの評価基準で、4Cの中で唯一人の作業が評価される項目でもあります。
全体的なバランス(プロポーション)や仕上げ(フィニッシュ)から、エクセレント(EX)、ベリーグッド(VG)、グッド(G)、フェア(F)、プア(P)の5段階で評価されます。

カットの評価が高いダイヤモンドは、美しい輝きを楽しめるのが魅力です。婚約指輪にセットするダイヤモンドは、ベリーグッド以上を目安に選ぶことをおすすめします。

婚約指輪のダイヤモンド選びの基準2:鑑定書・鑑別書

婚約指輪のダイヤモンド選びの基準2:鑑定書・鑑別書

婚約指輪のダイヤモンドには、4Cの評価が記載された鑑定書が付属することが多くあります。鑑定書は、ダイヤモンドの鑑定機関が発行するものです。第三者機関が、ダイヤモンドの品質を客観的に証明します。
宝石の種類などが記載された鑑別書が付属することもあります。

より安心できるダイヤモンドを選びたい方は、鑑定書があるものを選ぶようにしましょう。鑑定書や鑑別書が付属しない時は、信頼できるブランドのダイヤモンドを選ぶことが大切です。

また、天然のダイヤモンドだけでなく、ラボグロウンダイヤモンドも、4Cのグレードがつきます。鑑定書をつけることも可能です。

婚約指輪のダイヤモンド選びの基準3:カッティングの種類

婚約指輪のダイヤモンド選びの基準3:カッティングの種類

ダイヤモンドの印象は、カットの形状によって大きく変わります。カッティングの種類も、確認しておきましょう。
婚約指輪にセットするダイヤモンドは、「ラウンドブリリアントカット」が施されることが一般的です。57~58面の細かいカットが施されており、ダイヤモンドを最も美しく輝かせる形状として知られています。

ラウンドブリリアントカット以外にも、エメラルドカットやハートシェイプカット、マーキスカットなど、ダイヤモンドのカットにはさまざまな種類があります。 それぞれの簡単な特徴は、以下のとおりです。

エメラルドカット

四角形の角を少し切り落としたような形状が特徴です。エメラルドをカットするためのカッティング方法ですが、他の宝石でも広く使われています。
ダイヤモンドの輝きをしっかり楽しめる一方で、品質の劣るダイヤモンドだときれいに見えない恐れがあります。

ハートシェイプカット

名前のとおり、ハートの形をしたカットです。かわいらしいイメージを演出できます。他とは異なるダイヤモンドをセットしたい方におすすめです。

マーキスカット

楕円形の先端を尖らせた、ラグビーボールのような見た目が特徴のカッティングです。主張が控えめながらダイヤモンドの輝きは楽しめるため、普段使いにも適しています。
小粒ながら大きく見せることができるのもメリットです。

婚約指輪のダイヤモンドが取れたらどうする?

婚約指輪のダイヤモンドが取れたらどうする?

婚約指輪に施したダイヤモンドは、ふとした瞬間にリングから外れてしまうことがあります。リングからダイヤモンドが外れてしまう主な原因は、リングの変形や宝石を留める爪の緩みなどです。
ダイヤモンドが外れても修理することができるため、リングと外れたダイヤモンド、保証書を持って購入店に相談しましょう。

また、ダイヤモンドが取れる、リングがゆがむといった指輪の破損は、日々の使い方に注意することで予防できます。重いものを持ったり、スポーツなどで硬いものを握りしめたりする時は、婚約指輪を外しておきましょう。

ダイヤモンドの婚約指輪でプロポーズを成功させよう

ダイヤモンドの婚約指輪でプロポーズを成功させよう

古くから人々に大切な石だと考えられてきたダイヤモンドは、純潔や永遠の愛といった意味を持っています。ふたりが一生を誓う婚約指輪にセットするのに、ふさわしい宝石といえるでしょう。

また、美しい輝きを放つダイヤモンドは、婚約指輪の印象を大きく左右するものです。4Cやカッティングの種類などを参考に、気に入ったダイヤモンドを選びましょう。
自然環境や紛争問題・労働環境などに配慮したい、婚約指輪の価格を抑えて新生活に予算を回したいといった方は、ラボグロウンダイヤモンドを選択するのもおすすめです。
ご紹介した内容を参考に、美しいダイヤモンドの婚約指輪で、プロポーズを成功させましょう。

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