ジャーナル
vol.51

婚約指輪のダイヤは何カラット?
後悔しない大きさの選び方

婚約指輪のダイヤは何カラット?後悔しない大きさの選び方

リングの中央でまばゆい輝きを放つダイヤモンドは、婚約指輪の主役です。ダイヤモンドの価値は色やカットなど、さまざまな要素で決まりますが、その中でも特にわかりやすいのが大きさです。できるだけカラット数の大きなダイヤモンドをセットしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
婚約指輪にセットするダイヤモンドは、どれくらいのカラット数が平均なのでしょうか。
ここでは、婚約指輪にセットするダイヤモンドの平均的な大きさや決め方などをご紹介します。

ダイヤモンドの「カラット」とは?

ダイヤモンドの「カラット」とは?

ダイヤモンドの大きさを表す単位と思われがちですが、「カラット(ct)」とは宝石の重さを表す単位のことです。1カラットが0.2gになります。

カラットが大きければ、必ずサイズも大きいというわけではありません。カラット数が小さくても大きく見えるものや、カラット数が大きいのに小さく見えるものもあります。
とはいえ、婚約指輪に使われるダイヤモンドは、カラット数が大きくなるほどサイズも大きくなるのが一般的です。

婚約指輪で使われることが多い「ラウンドブリリアントカット」を例にすると、0.1カラットのダイヤモンドが直径3.0mm、0.3カラットで4.3mm、0.5カラットで5.2mmほどの大きさになります。
ただし、カットのバランスによって直径は変化します。カラット数は、大きさの目安として捉えておくと良いでしょう。

婚約指輪のカラット数はどれくらい?

婚約指輪のカラット数はどれくらい?

婚約指輪を選ぶ際は、指輪のデザインだけでなくダイヤモンドの大きさをどうするか悩んでしまうかもしれません。他のカップルは、どれくらいのカラット数を選んでいるのでしょうか。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」によると、婚約指輪にあしらったダイヤモンドのカラット数は、0.2ct~0.3ct未満が33.9%と最も多く、0.3ct~0.4ct未満が24.6%と続きます(全国推計値)。※
この調査から、半分以上の方が0.2~0.4カラット未満のダイヤモンドを選んでいることがわかります。ダイヤモンドの大きさで悩んだ方は、0.2~0.4カラット程度のダイヤモンドを選ぶのも良いでしょう。

ただし、年齢が上がるとともに、婚約指輪の予算とダイヤモンドのカラット数は大きくなる傾向にあります。
4Cでの評価が高いダイヤモンドほど値段が上がるものの、希少価値や美しさも高くなります。

※ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ
https://souken.zexy.net/data/trend2023/XY_MT23_report_06shutoken.pdf

0.3カラット前後のダイヤモンドの魅力

0.3カラット前後のダイヤモンドの魅力

前述の調査からもわかる通り、婚約指輪にセットするダイヤモンドには、0.3カラット前後のものが選ばれることが多いです。
これは、指に着けた時のバランスが良く普段使いしやすい点や、適度な輝きを楽しめる点などが理由として挙げられます。

また、主張が強すぎず、さまざまなデザインの婚約指輪にマッチするため、婚約指輪を選びやすい点もメリットです。

婚約指輪にセットするダイヤのカラット数の決め方

婚約指輪にセットするダイヤのカラット数の決め方

一般的には0.3カラット前後を選ぶ方が多いとはいえ、ダイヤモンドの大きさは自由に選ぶことができます。婚約指輪にセットするダイヤモンドのカラット数は、どのように決めれば良いのでしょうか。
ダイヤモンドのカラットを決める時に意識したい点を、3つご紹介します。

好みや手の大きさを考慮する

一般的に、婚約指輪はプロポーズを受けた女性が身に着けるものです。購入する際は、指輪を身に着ける方がどのようなデザインが好みなのか検討する必要があります。

また、相手の手や指のサイズを考慮することも大切です。
例えば、手が小さな方なら、小ぶりのダイヤモンドでもしっかりと存在感を出すことができます。反対に手が大きめの方は、大ぶりのダイヤモンドをあしらっても、自然に見せることが可能です。

婚約指輪を使いたいタイミングを考える

婚約指輪を使いたいタイミングも、ダイヤモンドの大きさ選びのポイントになります。
サイズの大きいダイヤモンドほど、華やかな印象が増します。友人の結婚式やパーティーなど、フォーマルな場でしか婚約指輪を使うつもりがないという方は、大きいサイズのダイヤモンドをセットするのも良いでしょう。

一方で、職場や普段のお出かけなど、日常生活で大ぶりのダイヤをセットした婚約指輪を身に着けていると、手先が浮いてしまうかもしれません。
日常生活でも婚約指輪を使いたい場合は、少し小さめで、主張が控えめなダイヤモンドを選ぶのがおすすめです。

このように、婚約指輪をどのようなタイミングで使いたいのかを考えると、ダイヤモンドの大きさを決める際の指針になります。

年齢を重ねた後のことを考える

手や指は、年齢を重ねるごとに印象が変わっていくものです。若い頃と年を重ねてからでは、似合うダイヤモンドの大きさや指輪のデザインも変わってきます。
基本的に、年を重ねた指には、大きく存在感のあるダイヤモンドの方が似合いやすいです。

年齢を重ねた後の手元をイメージしてダイヤモンドのサイズを決めると、より長く愛用できる婚約指輪になるでしょう。

予算内で大きなダイヤモンドを選ぶにはどうする?

予算内で大きなダイヤモンドを選ぶにはどうする?

ダイヤモンドのサイズを大きくする(カラット数が大きくなる)ほど、婚約指輪の価格も上がります。大きなダイヤモンドをセットしたいものの、婚約指輪の予算がオーバーしてしまう時は、以下の方法で費用を抑えられる可能性があります。

カラット以外のグレードを下げる

ダイヤモンドの価値は、4Cという評価基準にのっとって決まります。4Cとは、Carat(カラット:重さ)、Cut(カット:輝き)、Color(カラー:色)、Clarity(クラリティ:透明度)という4つの要素の頭文字です。

少しでもカラット数の大きなダイヤモンドを婚約指輪にセットしたい方は、カラット以外のグレードを調整してみてはいかがでしょうか。
例えば、カラット数を0.3ctから0.5ctにする変わりに、カラーのグレードを少し下げれば、予算内で大きなダイヤモンドをセットできる可能性があります。

ただし、カラット以外のグレードを全て落としてしまうと、ダイヤモンドならではの美しさを感じられないかもしれません。
見た目に影響を与えやすいカラットとカットを重視して、一定以上の品質があれば見た目ではグレードがわかりにくいカラーやクラリティを調整すると、大きく美しいダイヤモンドを選びやすくなります。

ダイヤモンドが大きく見えるデザインの指輪にする

ダイヤモンドを大きくするのではなく、婚約指輪のデザインを変えてみるのも良いでしょう。指輪のデザインによっては、ダイヤモンドを大きく見せることが可能です。

ダイヤモンドを石座で囲ったものや、メインのダイヤモンドの周りに小粒のメレダイヤをあしらったもの、ダイヤモンドの両脇に向かってリングが細くなっているものなどが例です。
このようなデザインの婚約指輪だと、メインのダイヤモンドが強調されるため、裸石の時よりもダイヤモンドを大きく見せることができます。

大切に使えるカラット数のダイヤを選ぼう

大切に使えるカラット数のダイヤを選ぼう

婚約指輪の主役ともいえるダイヤモンドですが、ただ大きければ良いわけではありません。普段使いしやすいか、好みや指のサイズに合うかなど、さまざまなことを考慮してカラット数を決める必要があります。

また、カラット数に応じて価格が上がるため、婚約指輪の予算との兼ね合いも重要です。予算内で少しでも大きなダイヤモンドをセットしたい時は、カラット数以外のグレードを下げる、ダイヤモンドが大きく見えるデザインの指輪を選ぶといった工夫を行いましょう。

大切なことは、ダイヤモンドの大きさではなく、長く愛用できる指輪を用意することです。ふたりが納得でき、大切に使い続けられる指輪を選びましょう。

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