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ジャーナル
vol.28

鑑定書と識別書の違いについて

ネット通販・ブライダルジュエリー・TVなどで良く聞く鑑定書や鑑別書という言葉。似たような言葉ですが、実は全く違う証明書なんです。 確かな品質のジュエリー選びにつながるかと思いますのでご紹介いたします。

鑑定書とは

鑑定書とは別名ダイヤモンド・グレーディング・レポートといい、4C(カラー・クラリティー・カット・カラット)という基準に基づきダイヤモンドをグレード(ランク)分けした結果をいいます。
ダイヤモンド専用の評価なのでダイヤモンドに対してしか発行されません。グレーディングレポートは、鑑定機関それぞれ独自の書式で発行されていますが、どのレポートにも4つのCのほか、ダイヤモンドのサイズ(直径の最大値と最小値、テーブルからキューレットまでの深さ)やプロポーション(テーブル面の割合、クラウン角度、パビリオン角度、ガードルの厚さなど)、紫外線を照射したときの蛍光性の強さ等の測定・検査結果が記載されています。

日本の天然をメインで扱う鑑定機関では 米国宝石学会(GIA) / 中央宝石研究所(CGL) / AGTジェムラボラトリー(AGT) などがあります。

SHINCAで扱うラボグロウンダイヤモンドは DIAMOND FOUNDRY / International Gemological Institute(IGI) / HRD Antwerp / 米国宝石学会(GIA) が、国際基準に基づき天然ダイヤモンドと同じ基準で発行した鑑定書を採用しています。

鑑別書とは

鑑別書とは各種宝石鑑別機材を用いて検査した科学的データから、天然、合成、人造、模造といった起源や、カット・研磨以外の人的手段(modification)の履歴を明らかにした報告書です。
簡単に申し上げると、天然のダイヤモンドです、合成のエメラルドです、ということの報告書です。もちろんダイヤモンドにも鑑別書を発行する事ができます。

市場に出回っている鑑別書の中で、鑑定書の様に4C表記されているものが散見されます。
そもそも「4C」とは、ダイヤモンドに対しての評価基準ですので、他の鉱物にこの「4C」の基準を当てはめることを一般的には行いませんので、ダイヤモンド・グレーディング・レポートと全く関係ありません。
また、ダイヤモンドではないにも関わらずCZダイヤモンド、SONAダイヤモンド(モアッサナイト)などと表記されている商品は法律で禁止されている『優良誤認表示』に当たる可能性があります。一般社団法人日本ジュエリー協会のHPでも注意喚起を促しておりますので、ご購入される際には充分ご留意ください。

一般的な鑑別書の見本(実物のモアッサナイト鑑別書)

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